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ガソリン/ディーゼルエンジン搭載車が給油するように、BEVには充電が不可欠。これからBEVに乗ろうという人にも、すでに乗っている人にも役に立ってくれるうれしい充電にまつわるあれやこれをお届けします。

2024/9/25

※このページは三栄社発行の『モーターファン別冊 ニューモデル速報 Vol.89 BMW電気自動車のすべて』より一部改変の上、転載したものです。
PHOTO◉神村 聖(Kamimura Satoshi)/BMW

Q.普通充電と急速充電の違いって?

A.長時間ゆっくり充電するのが普通充電、短時間に一気に充電するのが急速充電


普通充電は家庭用200V電源でも充電できるのがポイント。「自宅に充電設備を設ける」という場合は普通充電の設備を設けるということ。出力は3kW、6kWが一般的だが、BMW純正の家庭用充電器、BMW Wallboxは最大出力が8kWと強力なのがポイントだ。

普通充電は長い時間を掛けて充電することになるため、自宅やマンションなどの住宅や、ショッピングモール、ホテルなど、長時間駐車することが前提の施設に設けられる。

一方の急速充電は、出力が普通充電とは桁違いに強力なのがポイント。最近は50kW級が一般的になりつつあり、場所によっては90kW、さらには150kWというパワフルな充電器が増えつつある。1回の充電を30分と区切るのが一般的で、高速道路のサービスエリアや道の駅、あるいはディーラーなどに設置される。

普通充電と急速充電の比較
 BMW iX1
左フロントに設けられたiX1の普通充電口。出力が低いので、その分入力端子も小さい。iX1 右リヤの急速充電口。飛び出たふたつの端子が目印。入力端子も出力に応じた、大きくしっかりしたものに。
 充電スポット
普通充電は長時間充電できるスポットに設けられる。こちらはホテルに設置された普通充電施設。急速充電は高速道路のサービスエリアなどに設けられる。普通充電よりもケーブルが太いのがわかるだろうか。

Q.外出先で充電するのにいくらかかる?

A.BMW Chargingなら最初の1年は無料です


自宅で充電する場合には充電した分の電気代が上乗せされるだけだが、外出先で充電する場合にはもちろんその分のお金を払う必要がある。BMWの電気自動車にはBMW Chargingというカードが付属されており、これをアクティベートすることで、お手頃な固定価格で全国2万ヵ所以上の充電ネットワークにアクセスすることが可能になる。

BMW Chargingの種類、および費用は別表のとおりだが、基本料金のほか、普通充電にかかる料金は無料。急速・普通充電併用プランの場合、30分間急速充電を使うと495円かかることになる。ちなみに新車で対象のBEVを購入したユーザーは、登録時から1年間、BMW Charging提携充電ステーションでの充電料金が無料となるサービスを受けられる。

日々の充電をより快適に。いつでも、どこでも、あなたのニーズに応える充電方法をお選びいただけます。

BMW Chargingの詳細はこちら
普通充電と急速充電の比較

Q.充電機器を設置したいんだけれど…

A.BMW純正機器が出力的にもコスト的にもオススメ


BEV購入と同時に、一緒に自宅に充電設備を設置しようと考えている人も多いだろう。BMWの場合、純正の充電機器として、BMW Wallboxが用意されている。最新のBMW Wallbox(Gen3)は、最大で8kWという普通充電としては大きめの出力がポイントだ。ちなみに2024年6月現在、対象となるBEV(i4、i5、i7、iX1、iX2、iX3、iX)を購入したオーナーに、BMW Wallboxを無償で提供するサポートを行なっている(充電設備の設置工事費用はサポート対象外)。新しくBMWのBEVオーナーになろうという人には見逃せないサービスだ。

BMW Wallboxは出力をいくつかの設定から選べるが、最大で8kWと普通充電の中では高めの出力設定があるのがありがたいところ。

BMW Wallboxの詳細はこちら

Q.急速充電は80%までがオススメってどういうこと?

A.80%付近から充電効率が落ちるので、そこまでで留めた方がおトク


外出先の急速充電で、ついつい100%ギリギリまで充電したくなる人もいるだろうが、実は80%あたりから急速充電の充電効率は下がってしまうのだ。コップに水を入れるとき、最初は水を勢いよく注ぐけれども、コップ一杯に近くなるにつれ、水の出る量を絞って慎重に入れようとするだろう。

急速充電もこれと同じで、最初は充電器の出力いっぱいに充電していくけれども、およそ80%を超えると充電出力が絞られるのだ。急速充電の料金は分単位で計算されることが多いので、同じ料金でも出力が絞られると充電できる量は少なくなってしまうというわけだ。なので、急速充電で80%を超えたらそこでストップするのが、時間的にも料金的にもおトクである。

80%付近から充電効率が落ちるので、そこまでで留めた方がおトク
左の67%時点では54kWの出力で充電されているが、右の87%時点では出力が出力が31kWに抑えられている。
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