クルマの塗装を守る7つの秘訣。

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あなたの大切なパートナーであるクルマの塗装を、引っかき傷や鳥のフン、洗車などから守るために。

BMWカラー・システムのエキスパートであるマーティン・ヤヴォルスキが、ボディ・カラーの手入れと洗車を行う際に大切な心得を伝授します。あなたのクルマをより美しく保つために、ぜひ本記事を読み、実践してみましょう。

2021/3/22

1.

塗装へのダメージ:鳥のフンなど

天から降りてくるのはお恵みだけではありません。落ちてきてもあまり嬉しくないものもありまよね。鳥のフンなど、動物の排泄物には腐食性があります。「腐食性の物質がクルマの塗装に長く付着していると、塗装へのダメージは大きくなります」と、BMWカラー・システムのプロダクト・マネジャー、マーティン・ヤヴォルスキは説明します。

また、もみじの木、もみの木、松の木などの下に駐車した時などに、クルマに付着する粘着性の膜にも注意してください。これは“ハニーデュー”と呼ばれるものです。甘く美しい表現に聞こえるかもしれませんが、ドライバーにとっては実に苦々しいものです。その正体は何とアブラムシの排泄物。アブラムシが吸った樹液が粘着性のある糖分として分泌され、膜状になって付着します。この膜は、直射日光を浴びるとペイントに焼き付いてしまいます。

「こうしたダメージは元に戻らないため、専門的な修理が必要になります」と、ペイントのエキスパートは警告します。鳥のフンや“ハニーデュー”はできるだけ早く洗い流すべき、というのが彼からの助言です。

虫についても同じことが言えます。専用のリムーバーを使用すると塗装に虫のがこびり付くのを防ぐことができ、洗車時に拭き取ればよいだけになります。

2.

「塗装を傷つけないために何もしない」は、最もありがちな過ち

クルマが好きな人は、週1回以上の頻度で洗車をしています。マーティン・ヤヴォルスキによると、何もケアをしないというのがクルマの所有者に最も多い過ちだそうです。「クルマの塗装が適切にケアされていれば、一般的には外部からの影響に対してもより強くなります」と彼は言います。つまり、スプレーを用いた塗装や傷隠しの必要だけでなく、高額な修理も避けることができるのです。

「どのぐらいの頻度で洗車すべきかは、クルマの種類や使用方法により異なります」とヤヴォルスキは述べます。ただし、BMWエキスパートの見解では、1つだけはっきりしていることがあります。「これから述べることを心掛けていれば、頻繁に洗車してもクルマが傷むことはありません」。

3.

塗装への愛:理想的な洗車機

「ブラシ・タイプの洗車機もあれば、布タイプの洗車機もあります。どちらかが絶対に良いという訳ではありません」とマーティン・ヤヴォルスキは言います。しかしどちらにしても、ブラシや布が砂で汚れていたら、やすりのように塗装を傷めてしまいます。つまり、洗車機自体が清潔に保たれ、正しくメインテナンスされていることが極めて重要です。

また、洗車時にはブラシを観察してみましょう。ナイロンの糸がもろくなっていたり、あるいは破れていたりすると、その部分に汚れが溜まっていることがあり、塗装を傷めてしまう場合があります。

洗車後にはワックスをかけるべきでしょうか。

答えは、絶対にそうすべき、です。「ワックスによって塗装のトップ・コートが覆われるため、外部の影響からより強固に守ることができます」と、BMWのペイント・エキスパートは説明します。では、ワックスはどのぐらいの間隔でかけるべきでしょうか。

では、ワックスはどのぐらいの間隔でかけるべきでしょうか。

エキスパートの経験則によると、雨水がクルマの塗装から正常に滴り落ちているのであれば、頻繁にワックスがけを行う必要はありません。ただし、天候はその頻度を左右する大きな要因です。クルマをガレージに入れておけば、屋外の駐車場の場合に比べてワックスのコーティングが長く保たれます。安全策を取りたい人に対して、エキスパートは“年2回”を推奨します。春に一度、そして冬に入る前にもう一度、クルマにワックスをかけるのです。

高圧洗浄機を使用する際には、高速道路での原則が当てはまります。十分に距離を空けましょう。
マーティン・ヤヴォルスキ

BMWカラー・システム プロダクト・マネジャー

4.

塗装と布の関係:手洗い洗車の正しい方法

クルマは自分自身で洗うべきだと思いますか? もしそうならば、あなたはとても模範的なオーナーです。「クルマ好きの間では、手洗い洗車が最もクルマをいたわる方法だと考えられているようです」とヤヴォルスキが考察します。ここで重要なのは、pH値の低いマイルドな洗剤と、柔らかく清潔なスポンジやブラシ、布を使用することです。

「高圧洗浄機を使用する際には、高速道路での原則が当てはまります。車と高圧洗浄機の間を十分に距離を空けましょう」と彼は言います。なぜなら、水圧が高すぎると塗装にダメージを与えてしまうからです。「この場合のスプレー・ヘッドと塗装面の間の適切な距離は、使う機器や車種によって異なります」。経験則によれば、水流が手に当たって痛いと感じる場合は、クルマにもダメージを与えてしまうと考えて良いようです。

5.

路上で再び光り輝くために:研磨について

塗装の光沢が、新車の時に比べてくすんではいませんか?あるいは、細かな引っかき傷がないでしょうか? もしあてはまる場合は、そろそろクルマを磨く時期です。カー・ポリッシュには極々微細な研磨剤が含まれているため、塗装を傷つけることなく、優しくキレイにすることができます。磨くことによって塗装が輝きを取り戻すと同時に、雨風からも保護してくれます。

6.

塗装の修復:タッチ・ペンやスプレーの使い方

クルマを磨いた後も、傷が見えますか? ならば、次のステップは“修復”です。「塗装修復のための最善の方法は、ケース・バイ・ケースです」とマーティン・ヤヴォルスキは述べます。「そのため、クルマの塗装の修復については、訓練を受けた専門スタッフによって行われるべきです」

引っかき傷が付いてしまったからといって、すぐにクルマを買い替えることはあまりないでしょう。BMW正規ディーラーではタッチ・ペンやスプレーによる修復だけでなく、塗装を守るさまざまなアドバイスも提供してくれます。必要なのは、あなたのBMWの正確なカラー・コードだけです。モデルによって異なりますが、たとえばBピラーまたはエンジン・ルーム内部に貼られている識別プレートなどに記載されています。カラー・コードは、BMW正規ディーラーで調べることも可能です。ペイント・カラーは通常、車両識別番号から容易に特定することができます。

マット・ペイントには、まったく異なる方法でのお手入れが必要です。
マーティン・ヤヴォルスキ

BMWカラー・システム プロダクト・マネジャー

7.

光沢なし:マット・ペイントにおける例外

「マット・ペイントには、まったく異なる方法でのお手入れが必要です」とヤヴォルスキは強調します。たとえば、マット・ペイントに研磨は厳禁です。なぜならポリッシュに含まれる研磨剤によって、最大の特徴であるざらざらとした表面の質感が失われてしまうからです。長期的には洗車機のブラシにも同様の作用があります。また、ワックス・シーラントもマット・ペイントにダメージを与えます。このような理由から、マット・ペイントのクルマは専用のケア用品を使用するか、手洗いまたは高圧洗浄機で洗うことを強く推奨します。

ただし、メタリックあるいはエフェクト・ペイントといった、その他すべてのペイントにおいては、特別な処理は必要ありません。「それらにはクリア・コートの層があります。ですから必要な手入れはソリッド・ペイントと変わりません」と彼は解説します。

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