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歌曲&オペラ・コンサート 開催レポート
BMW BELIEVES in Classical Music

歌曲&オペラ・コンサート 開催レポート

“人生に、駆けぬける歓びを。”のコンセプトのもと、日本独自で展開されるプロジェクト「BMW BELIEVES」。今回はその一環として、ブランド・ストア『FREUDE by BMW』では初の試みとなる歌曲とオペラのコンサートが行われました。才気煥発な歌声と演奏が響き渡った、麗しき一夜の模様をレポートいたします。

BMW BELIEVES

その歓びは、いつだって新しい。

BMWは長きにわたり、グループ全体で芸術および文化振興のためのさまざまな活動に積極的に取り組んできました。これまで実現したプロジェクトの数は全世界で優に100を超え、多様なパートナーとのコラボレーションが生むユニークな体験や出会いによって、交流、革新、創造の新たな機会をもたらしてきました。

今回、日本における芸術や文化、スポーツの発展をさらに推し進めるために開始された新たなプロジェクト「BMW BELIEVES」。
“人生に、駆けぬける歓びを。”というコンセプトのもと、BMW Japanではクラシック音楽とゴルフ、そしてモータースポーツの分野を中心に、継続的なサポートを行ない、さらなる発展に向けてともに歩んでゆきます。

BMW BELIEVES

文化や芸術の発信地として、新たなる試みを。

2025年5月29日(木)の夕刻。東京・麻布台ヒルズの一角にある『FREUDE by BMW』へと、徐々に人々が集い始めます。エントランスでお客様を迎えるように展示された、発表間もない日本専用限定車「BMW X7 BLACK-α」を興味深くチェックされる方や、店内の『CAFÉ & BAR B』にてドリンクを愉しまれる方も。リラックスした雰囲気のなか、開演前の時間を思い思いに過ごされているようでした。

BMW BELIEVES in Classical Music

窓の外の空がようやく黄昏れゆく午後7時、コンサートは開演の時間を迎えます。まずは主催者を代表して、BMW Japan ブランド・コミュニケーション・マネジャーの井上朋子よりお客様にご挨拶。『FREUDE by BMW』の紹介や新プロジェクト「BMW BELIEVES」の概要について、そしてサントリーホール オペラ・アカデミーより若き声楽家とピアニストを招いて行われる、本日のイベントについてお話しさせていただきました。

BMW BELIEVES in Classical Music

3つの才能が出会い、ステージが始まる。

そしていよいよ、プログラムがスタート。まず最初に登壇したのは、柔らかな色彩の花柄が美しいドレスを纏った、ピアノの齊藤真優さん。その装いにふさわしい、明るく華やかなメロディとともに一曲目の演奏が始まります。そして次の瞬間、「BMW X7 BLACK-α」の背後から力強いテノールを響かせながら、タキシードに身を包んだ谷島晟さんが登場。さらに今度は客席横の階段を、ソプラノの山元三奈さんが歌いながら優雅に降りてきます。繊細な装飾が施されたその煌びやかなドレスは、観客たちの溜息を誘います。

BMW BELIEVES in Classical Music

曲目は、日本では『椿姫』のタイトルでも知られるヴェルディのオペラ『ラ・トラヴィアータ』より、乾杯の歌「友よ、さあ飲み明かそう」。異なる方向から現れた3人が、まさに祝杯を交わすようにステージに集います。観客も盛大な拍手でこれを迎え、愉しい一夜の幕開けに相応しいオープニングとなりました。

緩急自在な表現が描き出す、美しき作品の世界へ。

続いては趣向を変え、馴染み深い日本歌曲を。北原白秋の詞と山田耕筰のメロディが織りなす「この道」を谷島さんが、木下牧子作曲の「竹とんぼに」を山元さんが歌い上げます。軽やかなオープニングから一転して、心に抱く原風景を情感豊かに表現する巧みな構成に、観客の誰もが引きこまれてゆきます。

ふたたびイタリア歌曲に戻り、披露されるのはアルディーティの「口づけ〈イル・バーチョ〉」。タイトルの通り、愛する人への熱い想いを山元さんが三拍子のワルツのリズムに乗せて表現します。まるで声を転がすように歌う、ソプラノならではの“コロラトゥーラ”の技法も駆使して描き出された情熱に、観客からは思わず“Bravo!”の声が掛かります。

BMW BELIEVES in Classical Music

その激しい愛に対し、真摯な愛の気持ちを歌ったジョルダーニの「いとしい女(ひと)よ〈カーロ・ミオ・ベン〉」が続きます。オペラ・アカデミーの1年目において深く掘り下げて学んだ、3人にとって思い入れのあるこの曲を、谷島さんが美しいメロディに乗せて歌います。表現の方法はそれぞれ変われども、その根底にある愛の大きさ、慈愛の深さは変わらない。そんなメッセージを感じられる2曲となりました。

五感を超えて、会場が一体となる。

次なる曲は、日本でも多くの人に知られるイタリア歌曲「フニクリ・フニクラ」。ヴェスヴィオ火山に敷設されたケーブルカーの宣伝のためにデンツァが作曲し、タイトルもイタリア語でそのまま“ケーブルカー”を意味します。世界最古のCMソングとも言われるこの曲を谷島さんが歌い始めると、会場には軽やかな一体感が。2番が日本語詞で披露されると、齊藤さんの伴奏に合わせて手拍子も起こり、客席は大いに盛り上がりました。

BMW BELIEVES in Classical Music

新たな才能、新たな世界に触れる歓びを。

続く演目であるドニゼッティのオペラ『愛の妙薬』。主人公であるネモリーノが、いつもすげなくあしらわれてしまうアディーナへの恋心を歌う「なんと彼女は美しい」。作品の初頭に歌われることで登場人物の紹介にもなっているこの曲を、ネモリーノのやりきれぬ想いを写し取るがごとく表現する谷島さん。その真に迫る歌唱に、観客たちも思わず息を呑みます。

BMW BELIEVES in Classical Music

そして、同じく『愛の妙薬』から二重唱「ララ、ラララ」。アディーナを想うあまりに、ネモリーノはインチキ商人から“飲めば次の日には、想い人を手に入れられる”という愛の妙薬を買ってしまいます。果たして中身は、ただのワイン。その妙薬を飲みながら“明日には、君は僕を好きになるんだ!”と安心しきって陽気になるネモリーノ。その様に呆れるアディーナですが、ふと、彼が以前のように自分に構ってくれないことに一抹の寂しさをも感じます。果たして、その結末は…、と谷島さんの解説が観客を惹きつけたところで、3人による熱のこもった妙演が繰り広げられました。

BMW BELIEVES in Classical Music

終演後も鳴り止まぬ拍手。その賛辞に応え、アンコールはナポリ民謡「オー・ソレ・ミオ」を3人で。情感極まる圧巻の歌声と演奏で、万雷の拍手とふたたびの“Bravo!”の歓声とともに、このコンサートを締めくくりました。

次世代を担う気鋭の才能を招き、『FREUDE by BMW』初の歌曲とオペラのコンサートとして開催された今回。趣向を凝らした演出と構成に、帰途に着く観客の方々の顔は、どれも心地よい充足感と笑顔に溢れていました。

BMW Japanでは、今回よりスタートした「BMW BELIEVES」プロジェクトのもと、クラシック音楽をはじめとした文化振興のために、今まで以上のさまざまな支援活動に取り組んでゆきます。

PROFILE

プロフィール

BMW BELIEVES in Classical Music

左から、齊藤 真優(ピアノ)、谷島 晟(テノール)、山元 三奈(ソプラノ)

サントリーホール アカデミー​

プロフェッショナルとして歩みはじめた若手音楽家のための、オペラと室内楽の二部門からなるアカデミーを開講。世界の第一線で活躍するアーティストに学ぶとともに、定期的に開かれる勉強会で研鑽を積み、ブルーローズ(小ホール)公演で成果を発表します。​​

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