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夢のドライブ:新しいBMW 8 シリーズで走る夢のドライブ:新しいBMW 8 シリーズで走る

夢のドライブ:新しいBMW 8 シリーズで走る

記事を読むのに必要な時間:約9分
ゲスト・ライターのアンドリュー・マネス氏が、唯一無二の走りを体験できる新しいBMW 8シリーズに試乗し、ミュンヘンからコモ湖までドライブします。

2022/9/20

BMW 8 シリーズ ミュンヘン コモ湖 スイスアルプ7BMW 8 シリーズ ミュンヘン コモ湖 スイスアルプ7

遠くにそびえる巨大な山々に低くうなるような雷鳴が響いたとき、私は現実世界に引き戻されました。母なる自然の洗礼ともいえるドラマチックな瞬間が訪れるまで、峡谷に佇み、物思いにふけっていたのです。自然の驚異を目の当たりにして畏怖の念にかられた私は、口をぽかんと開けて、構えていたカメラを下げ、この地球の片隅で先祖たちはどう生きていたのかと、思いを馳せずにはいられませんでした。そのとき、空が暗くなっていくつもの閃光が走り、私は雷の轟音に骨の髄まで揺さぶられて、考えはそこで打ち切られました。

車内に戻った方がいいかもしれない。そう思った直後にひょうが降り始め、その考えが正しかったと思いました。BMW 840i クーペ(➜ さらに読む:THE 8 X JEFF KOONS:夢のクルマが誕生)の車内に戻り、キーを持った私は、窓の外の息を呑むような光景に感嘆しながらも、この4日間の驚くべき出来事を振り返りました。

BMWはスピードの遅いクルマは製造しないが、スピードをやや抑えたクルマは製造する、というのはシンプルな事実です。
アンドリュー・マネス

夢をつくりあげるもの

ミュンヘンに到着するやいなや、美しい春の日に出迎えられました。ジャーナリストとエディターの4人グループでコモ湖までドライブしている間、常に気温が高く空は澄み渡っていて、到着したコモ湖のグランドホテル・ヴィラ・デステでは「コンコルソ・デレガンツァ」が開催されていました(➜さらに読む:ジェフ・クーンズ: 意味がすべて)。新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で2020年5月から2021年10月まで中止されていたイベントですが、5月のこの日はパンデミック前の日常が戻っていました。ドライブの目的地にこのような特別なイベントが待っているのだから、できるだけ早く着くように急いだと思われるかもしれません。ですが、旅とは得てして目的地でなく移動そのものに意味があり、このときも例外ではありませんでした。

初めてBMW M850i xDrive グラン クーペに試乗するチャンスを得た私は、輝く太陽の下で、ルーム・ミラーからミュンヘンの街並みがどんどん消えていくのを見ていました。アメリカに住むクルマ好きの少年だった頃、私はまっすぐ伸びるドイツのアウトバーンを異国の自動車で走ってみたいと夢見ていました。念願のドイツ行きが実現し、制限速度がないことを示す5本斜線の道路標識を目にしたとき、小さな夢のひとつが叶いました。あの頃より幾分か大人になった今は、BMW 8 シリーズ グラン クーペで1~2回(もっとやったかもしれない)スピードを出しぎた程度でしたが、それはもちろん、調査のためにほかなりませんでした。

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BMWはスピードの遅いクルマは製造しないが、スピードをやや抑えたクルマは製造する、というのはシンプルな事実です。ただし、BMW M850i xDrive グラン クーペはそのようなクルマではありません。圧倒的な加速力を秘めています。ターボチャージのテクノロジーをBMWのように極めた者はいないと思いますが、それを証明しているのが、BMW 8 シリーズ グラン クーペでしょう。瞬きをするほんのわずかの時間で、デジタル・ダッシュボードの数値を上げることができるのですから。このようにあっという間に感情をかきたてるクルマが存在することは、現代の驚異のひとつです。この旅の最中、何度も「なんて素晴らしい移動手段だろう」と心の中でつぶやき、また、快適さもたらす要素をふんだんに詰め込んだクルマで、史上最もスペクタクルな道路を運転できることに大きな歓びを覚えました。

究極のドライビング・マシン

ガルミッシュ=パルテンキルヒェンにあるアウトバーンの終着点に到着した後、iDrive搭載ナビゲーションの設定で「有料道路を避ける」「高速道路を避ける」を選択し、一番カーブの多いルートを探せば、ドライビングの愉しみを最大限に味わえます。私は同行者たちと少し異なるルートを選び、サンモリッツを経由してシルヴァプラーナ湖の景色を堪能することにしました。そのときは、翌日にユリアーパス経由が「正規ルート」になるとは思わなかったため、ともかく峡谷全体を見たいと思ったのです。

これだけ素晴らしいルートですから、二度運転することになっても、まったく不満はありませんでした。むしろ、南ルートからホテルへ着いたときは感謝したほどでした。なぜなら、翌朝に町を出て北へ向かい、再びユリアーパスへ戻ったときは、景色がまったく別のものになっていたからです。夕暮れ時の落ち着いた薄明りではなく、明るいエネルギーに満ちた朝日を浴びたユリアーパスのカーブと直線道路は、前日とはまったく別の風景で、ハンドルを握っていた私の気持ちも、前日とは全然違っていました。

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BMW M850i xDrive グラン クーペの能力を思い知らされたのは、その後でした。象徴的なマロヤパスを素早く駆けぬけてイタリアへ向かうルートで、賞賛の思いはますます膨らみました。アルプスを運転中にドライバーが運転を愉しんでいたら、同乗者3人からもっと揺さぶられないルートを探せとプレッシャーを受けたことでしょう。この旅では見るべきものがあまりに多く、すべてを見るには時間が短すぎたため、新しい視点をできるだけたくさん得ることを目指しました。BMW 8 シリーズに対する印象は、旅の出発時と終了時で間違いなく変わっていました。

後にヴィラ・エルバで開催されたBMWのイベント「Wheels & Weisswürscht」では、Mモデルのクラシック・カーを数多く見て回り、さらに多くの知見を得ることができました。会場には、Mモデルのコレクターと愛好家たちの情熱があふれていました。複数台のBMW M535i(E28)からM3 CSL(E46)、数多くのBMW M2モデル、そしてBMW M635CSiまで、「究極のドライビング・マシン」に対する愛がほとばしっていました。しかしながら、クラシック・カーを見て回るだけでは、MモデルのDNAを理解するためのヒントにしかなりません。やはり、実際にハンドルを握ってみないことには始まらないのです。 幸運にも、コモ湖滞在中に、BMW 8 シリーズ グラン クーペの前身モデルをいくつか試乗する機会がありました。

レジェンドから現代のアイコンまで

この記事をお読みの方は、BMW M1とBMW 3.0 CSLが世界中のクルマ愛好家に高く評価されている理由をご存じのことでしょう。ここで紹介するまでもありません。そのストーリーは揺るぎない事実であり、今や伝説なのですから。

私から、何を付け加えればいいでしょうか。いずれのモデルも最高のBMWモデルであって、刺激的な宣伝に見合ったものであると言うだけでいいでしょう。イタリアでの試乗を通して、現在のBMWモデルがどのように進化したのか、これまで乗ってきたどのBMWクラシック・モデルよりも理解することができました。

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BMW M1は見た目が威圧的かもしれませんが、実物は魅力にあふれています。ドッグレッグ・ギアボックスに慣れている人であれば、(イタリアの狭い路地でも)運転は簡単で、他ではなかなか味わえない乗り心地に包まれるでしょう(➜さらに読む: 往年のレーシング・マシン:BMWのレジェンド)。BMW M1はあらゆる面で人目を引きつけ、特に私が運転したナチュラルなホワイトのペイントは注目を浴びました。ジョルジェット・ジウジアーロによる全面的なデザインの優秀さ、コモ湖畔で加速する直列6気筒。1970年代に逆戻りしたかのような光景に、通りかかった人々は衝撃を受けたようでした。非常に残念なことに、BMW M1は量産車として、あるいはレーシングカーとして、成功する真のチャンスを与えられませんでしたが、だからこそコレクター垂涎のアイテムになったのかもしれません。

そして、BMW 3.0 CSLについて。このクルマとの出会いは、それほど昔のことではありません。初期のBMW M5(E34およびE39)がきっかけとなり、私がBMWを好きになったのは、1990年代のことでした。10年ほど前に、友人に誘われてロサンゼルスの「Cars & Coffee」というイベントに出向くまで、BMW 3.0 CSLのことは知りませんでした。最高のモデルと思われる1973年式BMW 3.0 CSL、通称「バットモービル」を運転した今なら、このモデルを発見した友人が舞いあがっていた理由がわかります。現在のBMWモデル、そして将来こうあってほしいと思うBMWモデルが、あますところなく、軽量パッケージで体現されているのです。6.1 kg/psの重量出力比率のこのモデルは、スポーツ・ツーリングカーが本来あるべき姿をしています。曲がりくねった道を駆けぬけ、4,000~5,600 rpmでうなる直列6気筒のサウンドを聞き、片側には100年の歴史を持つヴィラ、片側には光輝く湖。それはまさしく、夢そのものでした。これぞ、私が長年追い求めてきた感覚。このような体験は二度とできないだろうと思ったのもつかの間、別のBMW 3.0 CSLの運転席で再びハンドルを握ることになりました。

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そこでストーリーは冒頭へ戻ります。私の意識はスイスの峡谷へ、BMW 840i クーペの車内に戻りました(➜さらに読む: 素材がもたらす魔法:アクセントを生み出す技術)。ひょうが雨に変わり、嵐が落ち着いたところで、私はクルマから出ました。鮮明で清々しく、生気にあふれる世界に、五感を圧倒されながら。BMW 3.0 CSLの運転席に座っていたときのあの感慨は、どこか遠くへ追いやられてしまったでしょうか?いいえ、実はまったくそんなことはありません。現代のデジタル・テクノロジー、力強いフォルム、快適な環境はもちろんのことながら、BMW 8 シリーズを強烈に印象づけるのは、乗った瞬間に感じる、過去のアイコニックなモデルから脈々と受け継がれてきたDNAなのです。BMW M850i xDrive グラン クーペとBMW 840i クーペには、初代BMW M1のステアリング・ホイール・エンブレムにインスパイアされた「M 50周年」記念エンブレムが施されています。ミュンヘンからコモ湖へのドライブを経験した後はなおさら、このエンブレムが確かな証拠のように思えました。ミュンヘンへ戻る途中でスイスの山々を通ったときも、その思いは強まるばかりでした。新しいBMW 8シリーズにある素晴らしい特徴の数々は、過去のモデルにインスピレーションを受けているのだと感じたのです。

アンドリュー・マネスは、アメリカのカーマニア誌『The Motoring Journal』の編集長。精力的なフォトグラファー、ブロガー、動画制作者、コンサルタントとして、クルマが与えてくれる新たなスリルを求めて世界中を旅し、心を躍らせるクルマを運転したレビューを執筆しています。本記事では、特別に招かれた世界中の自動車ジャーナリスト、編集者、フォトグラファー、インフルエンサーの一員として、BMWの依頼を受けてミュンヘンから「コンコルソ・デレガンツァ」開催地であるイタリアのコモ湖まで、新しいBMW 8 シリーズを運転し、BMW愛好家と読者に向けてレビューを執筆しました。

著者: Andrew Maness; アート: Carolin Wabra, Madita O'Sulivan, Shin Miura; 写真: Enes Kucevic

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