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BATONER・奥山幸平さんとBMW X2 xDrive 20d M Sport Xでめぐる、山形で紡ぐ上質なニットをたどって。

2022/1/6

山形県寒河江市を拠点とするニットメーカー「奥山メリヤス」が手掛けるBATONERは、確かな品質とデザインのよさが注目され国内最高峰のニットブランドと称される。BMWに乗って、そのニットがつくられる聖地を訪れた。

ニットの産地・山形でつくられる、ニットウエアブランド「BATONER」とは ニットの産地・山形でつくられる、ニットウエアブランド「BATONER」とは

ニットの産地・山形でつくられる、ニットウエアブランド「BATONER」とは

BATONERは、国産ニットの産地として知られる山形県寒河江市でニット製造を行う「奥山メリヤス」のファクトリーブランド。1951年創業の奥山メリヤスは国内外のアパレルメーカーのニットをOEMで生産していたが、海外からの輸入が99%以上のシェアを占める中で、いかに短い納期、いかに低予算で生産できるかが求められるように。代表の奥山幸平さんは、本来もつ最高の技術を発揮できない状況を打破して「自分の着たいニット」を生産するために、2013年に自社ブランドを設立。「技術を継承する者」の意味を込めてBATONERを冠した。

「BATONER」が大切にしているニットのものづくり 「BATONER」が大切にしているニットのものづくり

「BATONER」が大切にしているニットのものづくり

「BATONER」が大切にしているニットのものづくり 「BATONER」が大切にしているニットのものづくり

長く着ても型崩れしない耐久性や毛玉のできにくい抗ピル性に定評のあるBATONERのニット。流行を追わないベーシックなデザインは老若男女を選ばず、一度袖を通すとそのしなやかなシルエットの虜になる。ラグラン袖から前見頃にかけて山のかたちに編まれたデザインと美しいあぜ編みが特徴のシグネチャーモデルは特に人気が高く、2021年からは新開発ウールを採用するなどさらに進化を続けている。

「ニットをつくる上でもデザインする上でも、スタンダードをやり続けていきたいと考えています。基本中の基本でほかと差別化を図るのは難しいことではありますが、実現すればそれほど強いものはありません。お客さまベースで品質のよさを体感していただき、『日本のニットといえばBATONER』と認知していただけるような、芯のしっかりしたファクトリーブランドに育てていきたいと考えています」

BATONERの代表作・あぜ編みニットができるまで

奥山メリヤスでは、成型編みと呼ばれる伝統的な製法でニットをつくる。糸から前身頃、後身頃、袖などパーツごとに編み上げ、それぞれのパーツを手作業で丁寧につなぎ合わせるリンキングを行う。かたちになったニットは、余分な糸をカットするなど糸始末を行い、湿らせたニットに熱や圧力を加える縮絨をかけ、風合いを出す。最後に検品を行なってようやく完成となる。これらの工程ひとつひとつを職人が丁寧に行うことでBATONERの品質が維持されている。

奥山さんとともにBATONERニットの糸をつくる月山紡績へ

奥山さんとともにBATONERニットの糸をつくる月山紡績へ 奥山さんとともにBATONERニットの糸をつくる月山紡績へ

山形には原料から糸をつくる紡績工場、撚糸工場、染め工場が揃い、糸づくりのすべての工程を県内でまかなうことができる。奥山メリヤスから車で20分ほどの位置にある月山紡績は、BATONERのニットの糸をつくる紡績工場のひとつ。紡績とは、羊毛など原料のわたから意図を紡ぐ作業。わたを細長く引いて巻き取る作業を何度か繰り返して細く長い粗糸をつくり、粗糸を撚りながら引き伸ばす「精紡」を経ると強度の高い糸ができあがる。

奥山さんとともにBATONERニットの糸をつくる月山紡績へ 奥山さんとともにBATONERニットの糸をつくる月山紡績へ

帰り道は月山の雪道で走りを堪能

夏スキーが楽しめるほど雪深い月山を走り、国道112号沿いの志津温泉に位置する五色沼へ。奥山さんは「冬の山道でもストレスなく走れる」と、低回転でパワーを発揮するディーゼル搭載のBMW X2 xDrive 20d M Sport Xの走りの軽さを体感。日本の道路事情に快適なコンパクトSUVでありながら広い居住空間やラゲッジスペースを確保しているので、シティユースからアウトドアまで、ドライバーに走る楽しさと喜びを提供してくれる。

翌日は東京に戻って、「BATONER」の旗艦店へ

2021年6月、青山キラー通りにオープンしたBATONER初の直営店へ。インテリアは雪が降り積もった冬の山形の情景を「テラゾウ」という稀少な技術で表現し、人の手で丁寧につくられるニットが映える空間をつくりあげた。店内には、工場の作業音が流れている。入口に置かれた手横の編み機は現役で、ショッパーの口を結ぶニットのひもを編んでいる。今後は穴やほつれの補修などメンテナンスも行っていきたいそう。

青山キラー通りにオープンしたBATONER初の直営店 青山キラー通りにオープンしたBATONER初の直営店
青山キラー通りにオープンしたBATONER初の直営店 青山キラー通りにオープンしたBATONER初の直営店

プロフィール

BATONER社長・奥山幸平さん BATONER社長・奥山幸平さん

BATONER・奥山幸平さん

1978年生まれ、山形県寒河江市出身。創業70年を超える「奥山メリヤス」代表。国内外の有名ブランドのニットを手掛ける現場で指揮をとり、2013年に自社ブランド「BATONER」を始動。自らデザイン画を描き、山形で一貫してニットの生産を行う。

<クレジット>

text=Akiko Yamamoto
photo=Ryusuke Honda(bird and insect ltd.)
movie director/editor=Shuma(bird and insect ltd.)
cinematographer=Daisuke Abe(bird and insect ltd.)
music=Go Hiyama (echoes breath)
 

今回訪れた場所
奥山メリヤス
住所:山形県寒河江市字赤田156
URL:www.batoner.com


月山紡績
住所:山形県西村山郡西川町吉川241-1


BATONER FLAGSHIP STORE
住所:東京都渋谷区神宮前 3-41-3
URL:www.batoner.com/flagship-store/

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