振付家/ダンサー・鈴木竜さんの描く、“変化を恐れず、追求し続ける未来”とは

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BMWブランドキャンペーンTVCMのキャスト、振付家/ダンサーの鈴木竜さん。国内外のさまざまな作品に出演し、2012年にはロンドンオリンピック開会式に出演するなど、幅広く活躍しています。今回の出演オファーは、BMW M3が持つ“躍動”という価値を、全身を完璧にコントロールする鈴木さんのダンスで表現するため。 そんな彼に、これまでのダンス経験を通して描く、“変化を恐れず、追求し続ける未来”について語っていただきました。

2021/6/30

インタビュー動画

ダンスにも通ずる、BMWの車体との一体感。

BMWのブランドムービー の出演オファーをいただいたときは、歴史ある企業の節目の広告に起用いただいて、とても光栄に思いました。

BMWに対しては、かっこいい車をつくっているイメージと同時に、堅牢で強いという印象を抱いていました。BMWの車はスペシャルでユニークで、また誰でも乗れるものではないので、自分もそういうものが似合う人間になりたいとも思いました。

実際にBMW M3を運転してみて、エンジンをかけた瞬間の高揚感がものすごく、その瞬間車と体が一体になる感じがしました。ダンスでは、自分の体以外の物や道具が自分の体の一部になってほしいと感じる瞬間があります。BMW M3には、シートのつくりをはじめとした色々なところで、まさにそれに通ずるものを感じました。

また、アクセルを踏む感触も心地よく、伝わってくる振動が只者ではない感じがしてワクワクもしました。こんな車に毎日乗れたら、日々がスペシャルになると感じました。

自分と向き合う、たいせつなクルマの移動時間。

車での移動は、ほかのことや人に遮られず自分自身に集中できる、生活の中での大事な時間です。その喜びは、自分の体と向き合うダンスにちかいところがあると思っています。

BMWの車に乗ってどこにでも行けるなら、今まで行ったことがないところに行きたいです。いつもの場所でいつものように踊るのではなく、新しい場所に行って、見たことのない景色を見たり、会ったことのない人に会ってみたいです。そうすることで、今までにない新しい自分に出会い、自分のアイデンティティに繋げたいと思います。

さまざまなジャンルを経てたどり着いた、自分の方向性。

ダンスは、小1のときの選択授業で興味を持ったことがきっかけで始めました。そこからずっと、ダンスの沼にはまっている感じです。

一番初めに触れたのはジャズダンスですが、ダンサーになりたい夢を持ち始めてから、バックダンサー、シアタージャズなどに興味が移っていきました。高校に入ってからはクラシックバレエを真剣に学び、そのころからコンテンポラリーダンスが日本でも注目されていたので興味を持つようになり、イギリスにある学校に留学しました。​

コンテンポラリーダンスについて探求したり、劇場へさまざまなダンスを観に行くうちに、ジャンルにこだわらず何をどう表現するか、という方向へシフトしていきました。今は、横浜にあるDance Base Yokohamaでアソシエイトコレオグラファーとして活動していて、ダンス作品の創作を通して自身の表現を模索しています。

たいせつにしてきた出会いの先にある、今の自分。

これまで、ダンスを始めるきっかけになった同級生や、仕事で出会った人々など、小さなものを含めた色々な出会いが、自身のダンスや人生に影響を及ぼしていると思っています。​

​海外でダンスを学んだ後、帰国して半年くらい仕事がなかった時に、ビッグサイトでアルバイトをしていたことがありました。その時は、目の前の仕事ができない者にはダンスも何もできないという考えで、熱心に仕事に取り組んでいました。その中で一般企業のお誘いを頂き、キャリアチェンジを真剣に悩みました。​

そんなときたまたまいただいた、コンテンポラリーダンサーで振付家の平山素子さんからの、2週間後の公演の、けが人の代わりのオファーを受け、「ああ、自分はそういう運命なんだな」と感じました。そこから、自分は今ダンスを仕事にしていけるようになったのです。

このことから、目の前のことに真剣に取り組めないとチャンスは掴めない、という考えが根付きました。

進化させながらも、ずっと変わらないもの。

私は、子ども時代から引っ越しが多く、高校卒業後のイギリスへの留学も含め国内外を転々としてきていて、ずっと同じ環境にいることがありませんでした。そのため、国や地域柄が出るさまざまな価値観に触れてきたこともあり、自分自身の在り方が、いる場所ごとに異なり、求められることや自分に対する感じ方も変わり続けていると感じます。

そのような生活の中で、スタイルを進化させながらダンスを追求し続けているのは、どこまでいっても正解にたどり着けず、終わりがないからだと思っています。これからも、常に変わっていく自分に向き合い、変化し続けていくのだと思います。

逆にずっと変わらないものは、柔軟であることや、変わり続けることを恐れないマインドです。自分の考え方を進化させたり、誰も見たことのないところにたどり着くために、新しいことや変化することを追求し続ける姿勢は、これからも変えたくないと思っています。

ひとところに留まらず、追求し続ける変化。

今後も、常に驚くような新鮮なことにチャレンジして、自身のダンスを追求した先に、自分でも想像ができない未来にたどり着ければいいなと思っています。これから自分がどんな作品をつくっていくのか、また人生がどこにたどり着くのかも、そこにかかっていると思っています。そしてそれを自分自身、楽しみにしています。

おそらくこれから先も、どこかひとところに留まってそこで何かをし続けることはしないと思っています。常に変化し続ける人生をきっと送っていくと思います。

一瞬一瞬も後悔しないための、未来にとってたいせつなもの。

自分の未来にとってたいせつなものは、探求心や、チャレンジや変化を恐れない、新しいものに立ち向かっていく姿勢だと考えています。

ほかには、人間が平等に与えられている時間を、どう使うのかもとてもたいせつだと思います。今この舞台上で何か事故などが起きてキャリアが途絶えてしまったとしても、後悔しないような努力をしてきたかどうかを、常に自問自答しています。その意味で、時間は人生にとってたいせつな要素だと思っています。

また、ダンサーとして、体は資本であり、表現媒体としてとてもたいせつなものです。体にとって刺激的なことを取り込み続けることや、変化し続ける自分の体にしっかり向き合う姿勢も、これからもたいせつにしたいと考えています。

プロフィール
振付家/ダンサー・鈴木竜さん

DaBYアソシエイトコレオグラファー。横浜生まれ。英国ランベール・スクール卒。在学中、ランベール・ダンス・カンパニー(現RAMBERT)の全英ツアーにおいてイツィック・ガリーリ振付「A Linha Curva」に出演し全英ツアーに参加。卒業後、フェニックス・ダンス・シアター(Phoenix Dance Theatre)に入団。2012年に退団後、ロンドンオリンピック開会式でアクラム・カーン振付セクションに出演。帰国後、日本を拠点にフリーで活動。シディ・ラルビ・シェルカウイ、フィリップ・デュクフレ、テロ・サーリネン、インバル・ピント / アブシャロム・ポラック、エラ・ホチルド、トリスタン・シャープス、平山素子、近藤良平、小㞍健太、キミホ・ハルバート、夏木マリなどの作品にパフォーマーとして出演。振付家としても「横浜ダンスコレクション2017コンペティションⅠ」で「若手振付家のためのフランス大使館賞」「MASDANZA賞」「シビウ国際演劇祭賞」をトリプル受賞するなど注目を集めている。​

https://dancebase.yokohama/creator_profile/ryu-suzuki

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