

抜群の安定感で落ち着ける、
M550i の乗り心地。
私、車は好きなのですが実は車酔いしてしまうタイプで、今回の試乗は少し心配だったんです。アメリカにいた頃、友達の車で何度もロードトリップに行ったんですけど、毎回すぐ酔ってしまって……。楽しいはずの旅行なのにぐったりしている、なんてことがよくありました。
でも、今回乗ったM550i は全然大丈夫で、座っているとすごく落ち着きました。全く揺れないですし、走り出しも止まる時もとてもスムーズでした。それに、窓も大きくて開放感があっていいですね。ずっと乗っていられる気がします。


国民性の表れる、
クルマとヒトの関係性。
長いこと住んでいたヒューストンは道が広かったのもあって、大きいサイズの車が多かった印象です。土地柄なのか、けっこうワイルドな運転をする人をよく見かけました(笑)。
アメリカだと、車は生活のツールというか、「道具」として認識されていることが多くて、多少乱暴に扱ってもOKな感じはありました。車体がへこんでても気にしない、というような。日本はものをたいせつにする感覚があるので、車もとてもたいせつに扱っていますよね。運転も丁寧ですし。車と人の関係性が、地域によって全く違うのはおもしろいなといつも思います。


魅力を伝えるために模索する、
わかりやすい表現。
いま私が追求しているのは、バレエを知らない人でも共感できる表現です。具体的には、バレエを知らない人、初めて鑑賞する人でも自然に共感してもらえるような、わかりやすい動きを模索しています。
バレエは、「マイム」というジェスチャーで会話をするのですが、日常生活の動作に近づけたマイムで表現することで、バレエの基礎知識がなくてもお客様に物語や感情が伝わりやすくなることもあるんです。踊り手が伝えようとしないと伝わらないと思うので、試行錯誤しながら、より多くの人に届く表現を探しているところです。それが、結果的にバレエファンを増やすことにつながればいいなと思っています。


苦しさを乗り越えた先にある、
至福の時間。
私が駆けぬける歓びを感じる瞬間は、舞台の最終リハーサルから本番にかけての期間です。リハーサル期間は心身ともに追い込まれて、本当に苦しいんです。でも、そこを乗り越えた先にある本番は、楽しいですし、最高の気分になれます。そして、終わったあとに、達成感を超えた不思議な感情がわいてくるんです。感慨深くて、自分がバレエを大好きなことを全身で感じる時間なんですが、このためにすべての辛い時間があったんじゃないのかと思うぐらい至福のひとときなんです。もしかしたら、舞台の終盤は、その雰囲気が少し出ているかもしれないので、ぜひ、実際に見に来ていただけたら嬉しいですね。


迷わないためにたいせつな、
自分の中のブレない軸。
私が思うたいせつなことは、“自分の軸がブレないようにする”ことです。「やりたいことが2つあって迷ってます」という相談を若いファンの方からよく受けるのですが、そんな時は、両方やることを勧めるようにしています。もしやりたいことがあって、それがいま自分がやっていることと少し違う世界だとしても、私は、一歩踏み出してみるべきだと思います。
私自身は、“やりたいことがあれば全部やればいい”というタイプなので、迷うことはありません。私には「バレエ」という、揺るがない軸があって、バレエ以外の“やりたいこと”をやったとしても、それらはすべてバレエに集束されるものだと考えているからです。自分の中にひとつの軸さえあれば、ブレることはありません。ブレなければ、点と点の経験が自分のなかで線になって、面になって、いつしか新しい自分の一面に、個性になっていくんじゃないかと思っています。


プロフィール
バレエダンサー/K-BALLET COMPANY プリンシパル・ソリスト 飯島望未さん
6歳からバレエを始め、15歳で単身渡米。アメリカの5大バレエ団の一つであるヒューストン・バレエ団と当時最年少で契約し、プロデビューを果たす。2019年3月には、ヒューストン・バレエ団の最高位「プリンシパル」に昇進。2021年8月に熊川哲也率いるKバレエカンパニーに入団。10月には至高のファンタジー超大作「シンデレラ」の上演が予定されている。
ファッショニスタとしても注目を集め、“香りの世界観”をダンスで表現した「シャネル N°5 ロー」グローバルプロジェクトに始まり、シャネルビューティーアンバサダーに就任するなど活躍のフィールドを広げている。
今回訪れた場所
K-BALLET COMPANY
住所:東京都文京区小石川 3-22-6
URL:https://www.k-ballet.co.jp/
和敬塾本館
住所:東京都文京区目白台1-21-2
URL:https://www.wakei.org/honkan/
米国ヒューストン・バレエ団で活躍/バレエダンサー・飯島望未
『Go NEXT ―未来へ駆けぬける―』【TBS】
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