

いいパフォーマンスのため、
日常に不可欠なクルマ。
箏という楽器は、車と切っても切り離せない楽器なんです。筝曲家の日常は、車がないと始まらないと言っても過言ではないですね。というのも、仕事で箏を弾く際には、必ず自宅から持ち出す必要があるんですが、このときの移動は車じゃないとできません。箏は、約180cmあります。公共の交通機関を使って人や物にぶつかったりしたら、人に迷惑がかかりますし、楽器自体にも影響が出ます。何より、演奏前の移動でストレスを感じていたら、本番でいいパフォーマンスを発揮することはできません。だから、筝曲家にとって車は、箏と同じくらい大事なアイテムなんです。
余裕とかっこよさに惹かれる、
安定感あるX6。
X6は、室内に“ゆとり”がある点がいいですね。箏も180cmありますが、僕も180cmあるので、“ゆとり”はとても大事なポイントなんです。狭い車だと、脚が伸ばせず窮屈だったり、天井に頭をぶつけちゃうこともあるので。180cmサイズの人と物をすっぽり包んでくれて、安定感もあって揺れないし、頼れる1台だなと思いました。
母が以前、BMWに乗っていたこともあり、BMWには前から親近感を抱いているんですが、X6は母の車とはまた違って、男心をくすぐるかっこよさもあっていいですね。いつか自分で購入して乗りたいなと思いました。


たいせつにしたい、
言動で表す感謝の気持ち。
いま、僕がたいせつにしてることは、「感謝の気持ちを伝えること」です。コロナ禍で公演ができなかった間、自分がたくさんの人に支えられていたということを再認識することができました。いままでも感謝の気持ちはもちろん持っていましたが、最近は、しっかり言葉にして伝えるようにしています。お客様はもちろん、スタッフ、そして両親に対して、感謝の言葉を言う回数がすごく増えたと思います。
そして、感謝の気持ちをしっかり行動で示していこうと思いました。自分にできることは演奏なので、前にもまして一曲一曲に全身全霊を込めて弾くようになったと思います。年に30~40公演をしてきましたが、お客様にとっては、1回目かもしれないし、年に1回のイベントかもしれません。その方に、心から満足していただけるように演奏しようという気持ちが強くなりました。


守りながらも挑戦し続け、
つないでいく伝統。
いまもこれからも、挑戦はずっと続くと思っています。まず、伝統楽器を演奏している以上、この伝統をつないでいかないといけません。ですが、ただ同じことをしていればいいかというと、それは違うと思います。古典とされる分野だからこそ、あえて挑戦的に斬新な表現を追求したいと思っています。偉大なる先人たちは、すべて時代の革新者でした。例えば、八橋検校や宮城道雄がやっていたことは、斬新だったから後世に残りました。残った結果が古典であり、古典を残すため語り部のように演奏をするのは少し違うかなと僕は思っています。
「守破離」という言葉があるように、伝統を守りつつ、破りつつ、最後は離れることで、伝統を知っているからこそできる、新しい扉を開けることができるのではないかなと思います。それが、のちに古典として継承されていけば最高ですし、そんな存在になれるよう努力し続けたいと思っています。


殻を破って追求する、
新しい表現のかたち。
実は、1年半くらい前まで、ほかの楽器と比べて、箏が出せる音の小ささや音域の狭さにもどかしさを感じることがありました。そんな時、全然ジャンルが違う楽器とコラボしたんですが、箏ならではの良さに気づくことができました。やはり、古典の枠にとらわれず、新しい一歩を踏み出すことで、その時代ならではの新しい古典の形を表現することができると確信した出来事でした。挑戦し、駆けぬける中でしか見つけられないものがあると思うので、これからも走り続けたいと思います。


プロフィール
箏曲家・LEOさん
9歳の時に箏と出会い、16歳で「くまもと全国邦楽コンクール」で史上最年少の最優秀賞・文部科学大臣賞を受賞する。一躍脚光を浴び、2017年、19歳でメジャーデビューを果たす。オーケストラや現代音楽とのコラボレーションなど、独自のアプローチで箏の可能性を追求する邦楽界の新星。
今回訪れた場所
tasstudio
住所:東京都渋谷区広尾3-12-24 ヒロオレジデンス1F
URL:https://tasstudio.cc/
タカギクラヴィア 松濤サロン
住所:東京都渋谷区松濤1-26-4
URL:http://takagiklavier.com/salon.html
/箏曲家・LEOさん
『Go NEXT ―未来へ駆けぬける―』【TBS】
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