

軽やかでストレスフリーな、
X6 xDrive35d M sportの乗り心地。
父親がアメリカ製の大きな車に乗っていたんですが、その影響か僕も“大きな車”が大好きになりました。幼い頃から、父に車の良さを叩き込まれてきたので、すっかり車好きに育ちました。たまの休日は、愛車につきっきりで洗車をしています。その時間は、僕にとって最高のひとときですね。車を隅々まで磨き上げて、仕上がった車を見て悦に入りながら写真を撮るのが、最高の休日のすごし方です。
今回の試乗車X6 xDrive35d M sportは、どストライクな1台でした。やっぱり、大きい車っていいですね。迫力があってかっこいいです。運転してみた感想としては、サイズは大きいですけれど、ハンドルも軽いし、走り出しもスムーズで、とてもフットワークがいいなと思いました。本当に軽やかでストレスフリーです。操作性も、運転する人のことをよく考えられてるなぁという印象でした。あまりに心地よすぎて、運転中にそのままうちに乗って帰っちゃおうかなって思いましたよ。


身をもって学んだ、
“気持ちを込めること”の重要性。
師匠から、「パンは生き物だから愛を持って接しないとダメだ」と教わってから、手のひら全体でパン生地の温度を感じながら、おいしくなってほしいという願いを込めてパンを練るようになりました。今では、手の感覚だけで、パンの状態が繊細にわかるようになりました。「愛を込める」というと抽象的ですが、本当にびっくりするくらい焼き上がりが変わるんです。生地だと思って丸めたのと、生き物だと思って接するのと、窯での色の付き方も全然違いますし、ボリュームの出方も全然違うんです。不思議ですよね。だから、僕はパン作りにおいて“気持ちを込めること”を、いまでも一番大事にしています。
リフレッシュできる、
好きなクルマと向き合う時間。
手の感覚には自信があるので、洗車も素手でやっちゃいます。パンに対する愛も車に対する愛も、同じくらい大きいので、冬でも、素手でやります。手袋をすると、汚れている場所がわからないんです。だから、片手でなでて確認をしながら、もう片方の手でスポンジを使って洗っていきます。群馬に住んでいた時は、冬なんて、洗うそばから車に“つらら”ができていたりもしました。寒すぎて、手の感覚もなかったですけど、全然平気でしたね。これを言うと、「仕事に支障を来さないのか?」と心配されるんですが、むしろ、そんな休日を過ごしたあとの方が調子がいいぐらいです。やっぱり、自分の好きなものと真剣に向き合う時間って仮に体は疲れたとしても、心がリフレッシュできると思うんです。
ものづくりに共通する、
先々をイメージする思いやり。
ものづくりしていく上で、技術も大事かもしれませんが、僕は“どういう気持ちで作っているか”、“どういうものを伝えたいか”ということが大事だと思っています。きっと、車を作る人もそうなんじゃないでしょうか。BMWでいうと、「運転の楽しさを味わってもらえる車を作るためのこだわり」というか。ただ、かっこいい車を作ることは難しくないと思います。でも、パンも車も買ってもらったあとのことをどこまでイメージできるかが重要だと思うんですね。
買ってくれた人にどんな風に幸せになってもらいたいのかを、細かすぎるぐらい具体的にイメージして作ることで、ものづくりを通した“おもてなし”ができるんじゃないのかなと思います。今回、BMWを運転して、それがひしひしと伝わってきました。いわば、技術者の方々の思いやりが伝わりましたね。やっぱり、ものづくりってこうじゃないといけないなと思いました。


自分の成長にもつながる、
“仲間たちと語らう歓び” 。
いつも、スタッフの若い子たちには、「パン職人ってパンを作るのが仕事じゃなくて、食べてもらって、喜んでもらうまでが仕事なんだよ」と話をしています。おいしいパンを作るのは当たり前で、お客様の期待を越えて、驚かせるぐらいのおもてなししなきゃいけないと思っています。これはキャリアや技術関係なく、うちの店では、プロとしてその意識を持ってもらうことを何よりも重視しています。その心構えさえできれば、あとは自分のスピードで駆けぬけていくだけです。
今は、店の若いスタッフたちと話してる時間が一番楽しい時間ですね。日常の話や目標を聞かせてもらうと、めちゃくちゃ刺激を受けます。若い人が育つ様子を目の当たりにする時間が自分の芯を熱くしてくれるというか、気持ちが上がる瞬間ですね。彼女たちの視点や発想は本当に勉強になります。だから、もしかしたら、成長を応援してるつもりで、自分が成長させてもらってるのかな、なんて言う風にも思います。お陰様でとてもいい関係が築けていると思いますし、大切な仲間たちです。これからもたくさんの歓びをわかちあっていきたいですね。


プロフィール
パン職人・大澤秀一さん
ベーカリーを営む家に生まれ、パンが常に近くにある環境で育つ。2019年、パンの世界大会「モンディアル・デュ・パン」に日本代表として出場。見た目の美しさだけではなく、味や栄養素までも評価される大会において、
日本人初の総合優勝を果たす。2020年8月、東京・世田谷区に「Comme'N TOKYO」をオープン。焼きたてのパンやサンドウィッチが常時50種類以上楽しめる世界一のパン職人の店として評判を呼んでいる。
2022年5月、グルテンフリー専門店「Comme'N GLUTEN FREE」をオープン。
パン・具材・ソースをそれぞれ選んでつくるカスタムサンドウィッチを中心にパン、焼き菓子、スムージーなど完全グルテンフリーにこだわり、選ぶ楽しさを追求した商品を展開。
今回訪れた場所
Comme'N TOKYO
住所:東京都世田谷区奥沢7-18-5 1F
https://commen.jp
Comme'N GLUTEN FREE
住所:東京都世田谷区奥沢7-19 -12
https://commen-gf.jp/
noru studio
住所:東京都品川区西五反田4-9-5
https://studio.noru-project.com/
/パン職人・大澤秀一
『Go NEXT ―未来へ駆けぬける―』【TBS】
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