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建築家・石上純也さんが語る、 “コンセプトとこだわりのバランス” とは?建築家・石上純也さんが語る、 “コンセプトとこだわりのバランス” とは?

建築家・石上純也さんが語る、 “コンセプトとこだわりのバランス” とは?

記事を読むのに必要な時間:約5分
自然と融合させた、既成概念にとらわれない様々な建築を手掛ける建築家・石上純也さん。快適性と柔軟性の新たな基準を打ち立てるBMW 523d xDrive Touring Luxury に乗りながら、 “コンセプトとこだわりのバランス” について語っていただきました。

2021/8/11

BMWのイメージが具現化されたような、 523d xDrive のデザイン。BMWのイメージが具現化されたような、 523d xDrive のデザイン。

BMWのイメージが具現化されたような、
523d xDrive のデザイン。


僕の車選びは、服選びに近いかもしれません。最優先事項は、デザインです。かっこいいかどうか、これに尽きますね。今回、試乗したBMW 523d xDrive Touring Luxuryのコンセプトは「ビジネスアスリート」らしいのですが、もともとBMWに対しては、車らしいフォーマットに沿いつつ洗練させた感じが、服でいうとスーツみたいだなと思っていたので、まさに、僕の思うBMWのイメージを具現化したようなモデルでした。文句なしにかっこいいですね。

BMWのデザインのいいところは、機能性とデザインが上質に融合してるところだと思っていて、躯体がかっちりしているんですが、自然な美しさがあるというか、調和が取れたフォルムから漂う上品さがなんとも言えない魅力だと思っています。

建築にも通ずるBMWの、 「コンセプト」と「ディティール」のバランス。建築にも通ずるBMWの、 「コンセプト」と「ディティール」のバランス。

建築にも通ずるBMWの、
「コンセプト」と「ディティール」のバランス。


車は、社会の影響を受けやすいプロダクトなので、かつてはデザイン重視の個性的な車が多かった時代もありましたが、安全性や機能性、環境への配慮など多くのことを求められる現代において、数多くのテーマに応えないといけないはずです。そんななかで、無理を感じさせない設計は、機能美の域に達していると思います。

これは、建築にも言えることですが、「コンセプト」と「ディティール」は、最終的に同じぐらいのバランスにあるべきだと思っています。建築も車も使う人がいてこそはじめて価値を生むものなので、その人に対して、作り手側の「コンセプト」を押し付けるのはよくないですし、一方で、こだわりや「ディティール」が立ちすぎて威圧感を感じさせてしまうのもよくないと思います。結局は、使う人が気持ちよく使えるかどうかが一番大事なんです。

それは「コンセプト」と「ディティール」がバランスを取れている状態か、もしくは、打ち消し合うことで自然な形になっている状態だと思っています。僕は、普段、使う人たちの価値観に寄り添うことを最終目標にしていますが、BMWは、きっとそういう答えのない試行錯誤を何十年もやってきたんだろうなと感じました。

“小さな建築”の積み重ねで可能になる、 クオリティの向上。“小さな建築”の積み重ねで可能になる、 クオリティの向上。

“小さな建築”の積み重ねで可能になる、
クオリティの向上。


実は以前、車の工場を見学したことがあって、それ以来、車の設計に興味を持っていました。車は建築と違って1点ものではなく量産されるものです。量産するということは、作れば作るほど精度が上がることを意味します。とてつもない数の部品を使って組み上げられる車は、技術の粋を集めた結晶です。“小さな建築”といえるかもしれません。そうやって、量産する過程で細かいディティールを研ぎ澄まし、クオリティを高めていく。これは、本当にすごいことだと思います。

追求し続けたい、 常識を覆す新しい価値観。追求し続けたい、 常識を覆す新しい価値観。

追求し続けたい、
常識を覆す新しい価値観。


車も建築もこれまで培われた無数の常識があります。もし、新しいことをしようと思ったら、常識を一度否定しなければなりません。常識も2種類あって、何かしらの根拠があり多くの人に正しいと思われている常識は変えやすいですが、一方で、多くの人がいつも当たり前にやっている常識を変えるのは非常に難しいです。そんな時、どう心を動かすかがたいせつだと思います。自己満足のなかで新しいことをするのと、社会の価値観に対して新しい提案をすることはまったく違います。やるからには、後者のやりかたで新しい文化を創造したいと思っています。

前進していくためにたいせつな、 変化の前後の融合。前進していくためにたいせつな、 変化の前後の融合。

前進していくためにたいせつな、
変化の前後の融合。


いまは変革期です。変化する前のものと変化後のもの、どちらも素晴らしさがあると思うので、うまく融合させたいと常々考えています。例えば、都市部において、空は唯一の残された大自然です。もし仮に、空飛ぶ車が誕生するとしたら、大自然と交通環境をどう融合させていくか、というのを構想段階でしっかり考えないといけません。これは、世代を問わず、みんなで考えていかないといけないことだと思っています。考えることでしか社会は前に進みませんから。

建築家・石上純也さん建築家・石上純也さん

プロフィール

建築家・石上純也さん

東京藝術大学大学院美術研究科建築科修士課程修了。妹島和世建築設計事務所を経て、2004年に石上純也建築設計事務所を設立する。自然環境と人工物を調和させた独自の手法で“自由な建築”を具現化した作品は国内外で高く評価され、数々の賞を受賞。

2021年7月には歴史が蘇る空間をテーマにした「木陰雲」を発表し多様な価値観を持つ現代社会に対して常に新しい世界観を提案し続け、建築という概念を揺さぶり続けている。

今回訪れた場所

石上純也建築設計事務所
住所:東京都港区六本木3-18-12

kudan house
住所:東京都千代田区九段北1-15-9
URL:https://kudan.house/
※会員制ビジネスサロンの為、見学・利用は要予約

STUDYO X 麻布
住所:東京都港区南麻布1-11-8
URL:https://hlywd.co.jp/studyox/azabu.html

“自由な建築”を具現化した作品を創り出す先駆者/建築家・石上純也
『Go NEXT ―未来へ駆けぬける―』【TBS】

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