

日本を代表する世界的な観光地、「京都」。古の日本をいまに伝える文化の中心地であると同時に、意外にも新たなカルチャーを受け入れる風土が共存しているという。ホテル業界の慣習を打ち破る、新たな試みに挑戦し続けるホテルプロデューサー、龍崎翔子さんがニューBMW X1 xDrive18dでめぐった古都の旅をお届けする。


龍崎翔子さんがプロデュースするホテル、HOTEL SHE, KYOTOとは?
2019年3月にリニューアルオープンした「HOTEL SHE, KYOTO」は、寛げる空間を提案する“チルアウトする”ホテル。巨大なテーブルと寛げるソファ、共用のキッチンにアイスクリーム・パーラーとバー。「HOTEL SHE, KYOTO」のラウンジは、旅人が語り合う出会いの場。「SHE,」は、Satisfactory(満足感)とHeartfelt(心温まる)、そしてEmotional(エモさ)を表している。


京都の新スポット、京都市京セラ美術館へ
1933年に開館した京都を代表する美術館が、建築家青木淳・西澤徹夫によって5月にリニューアル。古い建物の外観はそのままに、最新の空調設備などで生まれ変わった。龍崎さんが見学したのは、本館南回廊の「コレクションルーム」と、本館の東側に新たに誕生した新館「東山キューブ」のテラス。ミュージアムショップやカフェが入館無料なのもうれしい。




お座敷遊び体験もできる、大西常商店の京扇子を選びに
京都の紙と滋賀の竹を使い、職人の手でつくられる「京扇子」を扱う老舗「大西常商店」。江戸時代に考案され、そのまま長く庶民に愛されたお座敷遊び「投扇興」の体験もでき、龍崎さんも楽しいひとときを過ごしていた様子。


日本で唯一の金平糖専門店で京みやげを
創業弘化4年、釜で転がる金平糖の音と五感を研ぎましてつくる製法は一子相伝。「緑寿庵清水」は、日本でただ一軒の金平糖専門店である。年に一度しかつくれない限定品も存在するのだ。信玄袋、瓶覗・天然水サイダー・檸檬(右3080円)と二種詰め合わせのつむぎ星(左1382円)は、祇園店限定の人気商品。




京都のカルチャー発信スポット、出町座でひと休み
京大のお膝元、学生たちの憩いの場にもなっている出町桝形商店街の「出町座」。昭和の香りが色濃く残る建物の中には、ミニシアター、セレクト書店、カフェとそれぞれが“併設”しているというよりは、1つの空間に“融合"しており、常に地元客で賑わっている。京都を代表するカルチャー発信拠点だ。


いつかめぐってみたいと思っていた、下鴨神社へ立ち寄り
もともとの京都氏族だった賀茂氏が祀られた、京都と深い由縁で結ばれた「下鴨神社」。京都ローカルにとっては、お宮参りの思い出があったり、巫女さんのバイト経験があったりと、非常に親しみやすい神社でもあるらしい。龍崎さんの愛読書のひとつ、森見登美彦作品にも度々登場する神社とあって、ファンにとっては聖地巡礼の地でもある。




京都の狭い道でも、緩急の激しい山道でも安心
タイトなワインディングが続く峠道や、京都の狭い町並みが中心となった今回の旅では、ニューBMW X1 xDrive18dのコンパクトボディと高いドライバビリティ、そして運転者を包み込む安心感のある走りが感じられた。自らが運営する「HOTEL SHE, KYOTO」に戻った龍崎さんも、「とても安心できるドライブでした」とひと言。


プロフィール
龍崎翔子さん
1996年東京生まれ、京都育ち。株式会社L&GGLOBAL BUSINESS 取締役/ホテルプロデューサー。現在は北海道、富山、京都、大阪に計5つのホテルを運営する。宿泊することを目的とした「ソーシャルホテル」をコンセプトに掲げ、土地と人、人と人を結びつけるホテル業界の風雲児的存在だ。
<クレジット>
text=Yoshiro Yamada
photo=Ryusuke Honda(bird and insect ltd.)
movie director/editor=Shuma(bird and insect ltd.)
cinematographer=Daisuke Abe(bird and insect ltd.)
music=Go Hiyama (echoes breath)
今回訪れた場所
HOTEL SHE, KYOTO
住所:京都府京都市南区東九条南烏丸町16
京都市京セラ美術館
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内)
大西常商店
住所:京都府京都市下京区松原通高倉西入る本燈籠町23
祇園 緑寿庵清水
住所:京都府京都市東山区祇園町南側570-122
下鴨神社(賀茂御祖神社)
住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59
出町座
住所:京都府京都市上京区三芳町133(出町桝形商店街内)