

たくさんのこだわりが詰まった「M850i」の乗り心地。
今回、試乗させていただいたM850i xDrive カブリオレは、“雲”みたいな車でした。とにかく軽くて、小回りも効いて、スピードに乗ってくると浮いてるみたいになめらかで、運転してとても楽しかったですし、めちゃくちゃ運転しやすかったです。
意外だったのが、運転していて車のサイズがまったく気にならなかったことです。けっこう大きめの車だと思うんですけど、ハンドルも軽いし、4人も乗ってたのに重さもまったく感じなくて、路地もスイスイ行けちゃいました(笑)。私みたいな小柄な女性でも全然問題なく運転できると思いますし、むしろ、女性がM850i xDrive カブリオレを颯爽と運転してたら、めちゃくちゃかっこいいなと思います。
あと、女性的にプラスなポイントもけっこうあるなと思って、オープンカーって素敵だけど、「寒くないのかな?」とか少し気になると思うんですけど、ハンドルとか首元とかに暖房設備が付いていて、室内にいるのと全然変わらない環境にしているのがすごいなと思いました。あと、シフトレバーがクリスタルなのもかわいくていいですよね。白くてスタイリッシュな内装も、見るだけで気分が上がります。私もドレスをデザインする時に心がけているんですけど、見た瞬間に嬉しくて思わず、「うわ~」って驚きの声が出ちゃうような、小さなこだわりがたくさん散りばめられている車だなと思いました。
M850i xDrive カブリオレで、ドライブに行ったら、いい気分転換になりそうだなと思いました。私にとって車は、頭の中を切り替えられる大事なアイテムなんです。好きな音楽をかけて、好きな香りにして、普段通らない道を通ったりすると、色んなインスピレーションがわいてきます。窓を開けて、季節の風を感じながら走ったりするのも好きですね。知らない場所へ行くのも大好きなので、この車でどこか遠くに行ってみたいなと思いました。






新天地東京での会社設立時に見た新しい景色。
自分の意思で“運命の扉”を開けたなと思うのは、“東京で会社を立ち上げた時”ですね。それまでも、13歳でファッションショーに出させてもらったり、21歳でブランドを立ち上げたりして、“新しい景色”を見る機会がありましたけど、いつも父がそばにいましたし、さりげなくサポートしてくれていましたので。その父が亡くなった翌年に、東京進出をしたんですけれど、それまで見守ってくれていた存在がいないなかでの挑戦は、まさに未知の世界でした。


「東京」「会社」「ファッション業界」と、目の前に広がる新しい景色が目まぐるしく変わるので、ワクワクすると同時にめちゃくちゃ怖かった記憶があります(笑)。でも、そこにいて何もしないまま時が経っていくことの方がもっと怖くて、前がよく見えなくて、怖くてゾクゾクしてましたけど、どこまでも駆け抜けようと決めて走り続けました。そうやって色んな扉を開け続けて、気がつけば今年、ブランドを立ち上げて20年目になりました。早いですね(笑)。
「花嫁さんの笑顔」が私を前進させてくれる。
私を前に進める力は、「花嫁さんの笑顔」ですね。
だって、結婚式という“人生最高の日”を彩る超重要アイテム、ウェディングドレスを自分のブランドから選んでもらって、そのうえ、とびきりの笑顔を見せてもらえるなんて最高じゃないですか。こんなにいつも笑顔にあふれた幸せな仕事は、他にはないんじゃないかと思います。本当にありがたいことだと思います。
花嫁さんにとっては、人生の門出というか、新しい景色、新しい世界への第一歩が結婚式だと思うんですね。
その新しい扉を開ける日に、私がデザインしたドレスを着ることで、花嫁さんが幸せを実感できる瞬間が増えればいいなと、いつも思ってます。新郎さん、ご両親や親戚の方々、そしてゲストの皆さん。特別な日に集まった、特別な人たちの中心で、最高の幸せをたくさん感じてもらいたいんです。その瞬間をイメージするだけで、私自身もワクワクしてきて、どんどんモチベーションが上がっちゃいますね。この気持ちがあるから、いつまでも走り続けられるんだと思います。




FREUDEとは、たくさんのハッピーを連鎖させていくこと。
私は、「いつもニコニコしてて楽しそうだね」とよく言われるんですが、それは元々の性格がそうだというのもあるんですけど、できるだけ“前向きでハッピー”な気持ちでいようと心がけているから、というのもあります。私は、ウェディングドレスという“幸せの象徴”を作る仕事をしています。世界一幸せなアイテムを作る人の胸の中に、悲しい気持ちや不安とかネガティブな感情があったら、決していいものは作れないと考えてますし、これまでずっと、“ハッピーは連鎖する”という考え方を大切にしてきたので、これからも、自分自身もハッピーに、お客さんもハッピーに、そうなるよう努力をしていきたいと思います。その結果、私の周りの人たちがみんな歓びでいっぱいになれば最高ですね。
これからは、自分自身がハッピーになることも積極的にしていこうと思っていて、私は旅行が大好きなんですけど、知らない場所に行って、新しいものを見たり感じたりすることを最近していなかったので、そういう時間を作ろうと思ってます。実は、海外での事業展開も考えていて、どこの国かはまだ決めてないんですけど、たくさんの女性にハッピーが連鎖して届けばいいなって思っているので、早く形にして、色んな国の女性の笑顔が見れたらいいなと思っています。




プロフィール
ドレスデザイナー・伊藤羽仁衣さん
デザイナーである父の影響を受けて、小さい頃からドレスデザインを手掛け、13歳という若さで毎日モードコレクションにオリジナルドレスデザインを発表。
22歳の時、地元・札幌にウェディングドレスブランド「HANY WEDDING」を立ち上げ、2010年には、東京・青山に「THE HANY」を出店。
「世界で一番、エレガントで可愛い花嫁様を作る」というコンセプトのもと生み出すオリジナリティ溢れるデザインはテレビや雑誌に取り上げられることが多く、芸能人やスポーツ選手からの依頼も多数。
ドレスの他、2014年にジュエリーブランド「Malouloutte」を立ち上げ、ジュエリーのデザインを手がける。
“HANYブランド”として幅広い世代の女性から支持を集め、アパレルやスポーツウェア、大手メーカーとのコラボレーションなど活動の幅を広げている。
今回訪れた場所
THE HANY 東京本店
住所:東京都港区南青山2-8-2 南青山サマリヤマンション#801号https://www.the-hany.jp
メゾンドブラン
住所:東京都新宿区信濃町18
https://www.pastis.co.jp/maison-de-blanc/
ドレスデザイナー・伊藤羽仁衣
『FREUDE,forever -先駆者が見た景色-』【TBS】
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