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2つの世代のBMW X5:年齢は関係ない2つの世代のBMW X5:年齢は関係ない

2つの世代のBMW X5:年齢は関係ない

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険しい山道、2つの世代のBMW X5、ハンドルを握る父と息子。運転を楽しむ舞台がすべて整っています。天候だけが不安ですが、誰にも邪魔はさせません。

2022/4/19

霧が立ち込めているこの場所は、ドイツとオーストリアの国境にまたがるアルプス山間部のベルヒテスガーデン。人の気配はまったくありません。突然、雲の隙間から一瞬、太陽が差し込み、小さくうなるような低い音が近づいてきます。そのとき山道のロスフェルトパノラマシュトラッセに颯爽とあらわれたのは、赤いBMW車。この轟音の正体は、2002年発売の初代BMW X5 4.6is(BMW社内ではE53と呼ばれています)のフード下にある8気筒エンジン音だったのです。並外れたエンジンを搭載した赤いクラシックな自動車(ドイツ語で表現するなら「youngtimer(ヤングタイマー)」、つまり「oldtimer(オールドタイマー)」と言うほど古くはないが、とはいえクラシックではあるクルマ)が通り過ぎるときに見えるのは、ドライバーの満面の笑みです。

異なる世代の競演

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そのすぐ後にやって来たのは別のSAV、現在のBMW X5 xDrive45e(G05)。カラーとサウンドはこちらの方が繊細ですが、俊敏さを極めたモデルです。運転席の青年はBMW X5 4.6isのドライバーと同じく、満面の笑みを浮かべています。それも無理はありません。ロスフェルトパノラマシュトラッセでダークブルーのBMW PHEVのハンドルを握っているマックス・ヘッセは、BMWジュニア・チームのワークス・ドライバーなのです。そして未来のクラシック・カー、初代BMW X5を運転しているのは、父親のマリオ・ヘッセです。

この日の目的は、アルプスのベルヒテスガーデンの高みを目指すこと。ロスフェルトパノラマシュトラッセは、ドイツで最も標高が高い山道なのです(➜ さらに読む:自動車愛好家が死ぬまでに叶えたい夢※リンク先は英語です)。雄大な山々に囲まれた父子の野心もまた崇高なものでした。マックス・ヘッセとBMWジュニア・チームの仲間は、現在のニュルブルクリンク24時間レースで、BMW M6 GT3を運転しています。マックスの才能は、まちがいなく父親の遺伝子を受け継いています。父マリオ・ヘッセはかつて、野心あふれるアマチュア・レーサーだったのですから。

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駐車場に停めている間も、ヘッセ父子は2つのBMW X5をじっくり眺めています。マックスは、3歳のときに初めてカートに乗りましたが、それは初代BMW X5が発売されて、4年は経っていたころ。つまり、マックス・ヘッセは初代BMW X5よりも年下なのです。「父は昔から、いつも万全のサポートをしてくれますし、多くを教わりました」とマックス。走りの遺伝子と才能も、息子へ受け継がれているのは間違いありません。

受け継がれる遺伝子:確かな事実

遺伝子といえば、この2つのBMW X5に受け継がれているDNAもまた明らかです。2台の共通点である誇り高いBMWキドニー・グリルは(➜ さらに読む:BMWキドニー・グリルのランドマーク・デザイン※リンク先は英語です)、シルエットが似ており、BMWの特徴的なホフマイスター・キンクが、程度の差はあるものの、両者に見てとれます。どちらもスタイルにこだわりを感じます。315タイヤ付き20インチ・リムは、初代BMW X5をいまも古びさせません。BMWプラグイン・ハイブリッドの21インチ・アルミニウムと見比べると(➜ さらに読む:プラグイン・ハイブリッドと電気自動車)。マックス・ヘッセが指摘するように、2つのBMW X5は外観に驚くほど類似点が多いのです。

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20年ほど前、BMWは、すべてのBMW SAV車のベースとなる初代モデルを発表しました。このモデルがBMW Xモデルの礎となり、その後、X1から始まり、X4、X7までの大きなモデルに展開されてきました。XモデルはX3 MやX6 MのようなスポーティなMモデルにも広がっており、さらに枝分かれしたiX3やiXなどのBMW iは(➜ さらに読む: BMW i 10周年を記念して)電気駆動式となっています。

BMW X5:駆けぬける歓びの高みへ

すべてのXモデルに共通しているのは、駆けぬける歓び(さらに読む:➜「駆けぬける歓び」:BMWスローガンの歴史)です。誕生した瞬間から、どのBMWにも備わっているものであり、マリオ・ヘッセの満足げな笑顔がそれを物語っています。BMWグループ・クラシック(※リンク先は英語です)の、成熟しているが俊敏さもあるBMW X5 4.6isで、ホーエンストラッセのヘアピン・カーブや急勾配を走ることは、かつてのアマチュア・カート・ドライバーを楽しませます。マリオは、F1で世界チャンピオン7回を達成する前のミハエル・シューマッハと、エントリー・レベルのクラシック・モータースポーツ・カーで競った経験があります。そして今は、8気筒のBMW X5エンジンの大きなトルク(➜ さらに読む:自動車のトルクが示したもの)を楽しんでいるのです。

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最新世代のBMW X5は、また違ったタイプの駆けぬける歓びをもたらします。ターボチャージ、インライン6気筒エンジンが電気モーターに支えられ、最大トルク442 ft-lb (600 Nm)がそこに加わっています(➜ さらに読む:驚異の技術: 傑出した12のBMWエンジン)。そして内燃エンジンと電気モーターのパワーが結合し、BMW X5 xDrive45eは、まるで傾斜などないかのように、斜面でもパワーアップするのです。だからこそ、マックス・ヘッセは運転席でリラックスした笑みを浮かべていたのです。

自動車のダイナミクスを極める

BMW X5は2002年の発売当初、それまでどこにもなかったオフロード車両としてのダイナミクスを売り物にしていました(➜ さらに読む:旧世界のバイク映画※リンク先は英語です)。それが現在も変わっていないことは、クルマを交代して運転するヘッセ親子が確認済みです。このように古いクルマでさえも、驚異的なオフロード特性と(➜ さらに読む:幸福へのロードトリップ -  BMW X5でインドからブータンへ)傑出したスポーティさを最大限に味わえるのです。2つのX5は、ともにスポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)の名に恥じない性能を備えています。

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ではそろそろ、(➜ さらに読む:スイス・グランツアー※リンク先は英語です)ドライバーが入れ替わるタイミングです。次は息子が初代BMW X5で、父親が最新世代のX5でハンドルを握ります。マックス・ヘッセは初代BMW X5のサウンドに魅了されており(「すごく音がいい」との感想)、マリオの方はBMW X5 xDrive45eのコンフォート機能に感銘を受けています。インテリアについては、2つのBMW X5を比べると、この20年間の自動車工学の進化ぶりが見てとれます。BMW X5 xDrive45eのコンフォート・レベルは、旧世代よりさらに1段階高くなっています。

駆けぬける歓びに、年齢は関係ない

駆けぬける歓びに、年齢はなんの関係もありません。それはヘッセ親子に対しても、2つの世代のBMW X5に対しても言えることです。世代は問題にならないのです(➜ さらに読む:BMW 3シリーズ:7つの世代を巡る旅)。古いタイプが好きか、それとも現代的な方が好きか、その違いだけです。マリオはどちらを取るでしょうか。彼はすばやく初代BMW X5に乗り込み、マックスは笑いながらX5 xDrive45eのドアを開けます。8気筒の赤いSAVが駐車場から出ていきます。その後に続くのは、電子音を立てているPHEV。2台の自動車はたちまち霧のなかに消え、谷へ向かって行きます。そしてふたたび、山に静けさが戻りました。

記事:Nils Arnold;画像:Marc Wittkowski

あなたの人生に、駆けぬける歓びを。